内向型教師が適応障害と向き合う日記

適応障害で休職中の教員です。病気と、自分の気持ちと向き合うために日々の生活や考えたことなどを書いていきます。

このブログについて。

まず愛読書の1つ、スーザン・ケイン著、古草秀子訳の『内向型人間の時代-社会を変える静かな人の力-』の中の一文を紹介します。

 

たとえば学校の机はグループ学習がしやすいように小集団に分けて並べられることが多くなっており、これは調査によれば、教師の大半が外交的な生徒こそ理想的だと考えているからだ。

□2013年講談社出版 スーザン・ケイン『内向型人間の時代-社会を変える静かな人の力-』p.10より引用

 

生徒・教員両方の立場から学校という組織の中で過ごしてきて、確かにそうかもしれないなあと納得しました。

今でこそ個性の伸長がより重要視され、一人一人の関心や良さを最大限に引き出す教育の必要性が謳われている求められているように感じますが、やはり振り返ると、「学校」という場所はどうしても外交的な人、積極的に行動できる子どもが生きやすい仕組みになっているように思います。

 

そしてここで述べておきたいこと、それは、このことは生徒だけでなく「教員」においても、同様のことが言えるのではないかということです。

 

私自身、中・高ともに運動部に所属し、大学でもスポーツを楽しみ、大人数での遊びや飲み会も経験してきたものの、おそらく「外向型を繕ったばりばりの内向型人間」でしたし、今でも確実です。あくまでも主観ですが・・・。

 

以下は同じく『内向型人間の時代・・・』のp.19~20を引用していますが、ほぼ全てにあてはまります。だからと言って、「自分は内向型人間だ」と断定するわけではありませんが、少なくともその傾向が強いのかなと感じます。

 

  1. グループよりも一対一の会話を好む。
  2. 文章のほうが自分を表現しやすいことが多い。
  3. ひとりでいる時間を楽しめる。
  4. 周りの人にくらべて、他人の財産や名声や地位にそれほど興味がないようだ。
  5. 内容のない世間話は好きではないが、関心のある話題について深く話し合うのは好きだ。
  6. 聞き上手だと言われる。
  7. 大きなリスクは冒さない。
  8. 邪魔されずに「没頭できる」仕事が好きだ。
  9. 誕生日はごく親しい友人ひとりか二人で、あるいは家族だけで祝いたい。
  10. 「物静かだ」「落ち着いている」と言われる。
  11. 仕事や作品が完成するまで、他人に見せたり意見を求めたりしない。
  12. 他人と衝突するのは嫌いだ。
  13. 独力での作業で最大限に実力を発揮する。
  14. 考えてから話す傾向がある。
  15. 外出して活動したあとは、たとえそれが楽しい体験であっても、消耗したと感じる。
  16. かかってきた電話をボイスメッセージに回すことがある。
  17. もしどちらか選べというなら、忙しすぎる週末よりもなにもすることがない週末を選ぶ。
  18. 一度に複数のことをするのは楽しめない。
  19. 集中するのは簡単だ。
  20. 授業を受けるとき、セミナーよりも講義形式が好きだ。

 

・3に関しては言うまでもなくです。むしろひとりの時間でないと楽しめないことがばかりだし、その時間がないと即死します。

・4については、職場の誰がどこに異動するだとか誰が昇進するだとか、自分に関係のない話題には全然興味を持てません。その話を頻繁に聞かされることが苦痛だし、それならもっと実のある話をしたいと感じてしまいます。

・6はちょっとあてはまるか怪しいです…友人の悩みなんかを聞くとき、「私もさあ」、「私もそれあったよ!」などすぐ自分の話にすり替えてしまうことがあると感じていて、今でこそ気を付けるようにはしてますが、怪しいです。

私自身、悩みを相談してもすぐ自分の経験談や自慢話に華を咲かせる上司に嫌気がさしてしまうので、「相手の話を聞くときは相手の環境に立場を置くことに徹すること」を意識しています。無理にアドバイスとかは言えなくても、聞くことはいくらでもできるので。

話はそれましたが、人の話を聞くことは好きな方だと思います。昔は自分のことを話したい衝動に駆られることもありましたが、今は、他人の経験や頭の中のことをじっくり聞くことの方に惹かれます。先ほどの名声やらなんやらの話題は別として…

 

・8,13も本当にその通りで、一人で黙々と作業することが好きだし、できることならずっとそうやって働いていたい。こうやってブログを書いたり、レポートを書いたり、一人で問題なくできる作業を、誰の邪魔もなくできる環境に身を置けたら、それだけでこの上なく幸せです。

 

長くなるので最後の項目にいきますが、圧倒的「講義形式」派です。学校や大学の授業でもそうでした。たまになら意見交流やグループ活動も楽しいと感じますが、基本は席で座って、先生のもつ知見や経験に耳を傾け、思考をめぐらせることのできる講義形式が大好物でした。

 

ざーっと自分の傾向を語ってみましたが、みなさんはどのくらいあてはまりましたか?

 

スーザン・ケインさんの引用で、「教師の大半が外交的な生徒こそ理想的だと考えているからだ。」とありましたが、職場としての学校にとっても、「外向型人間」が理想的であり、適しており、上に挙げた項目に数多くあてはまる「内向型人間」にとっては、学校で働くってかなり息苦しいのです。

教師の仕事は憧れでしたが、働くまでこんなにも自分にとって生きづらい場所だとは思いませんでした。学校は生徒だけでなく、特に小中の教員にとっても、外向型の傾向が強い人間が生き残るのだと感じました。

 

私は教員になって2年で適応障害になりました。さまざまな要因がありますが、この内向型気質な面も関係がなくはないと思っています。どうしてもあの環境で働くことが耐えがたく、限界だったのです。現在は休職しながら、自分自身や今後のことを模索しています。

 

同じ環境で苦しんでいる人、悩んでいる人と共感し合える場がほしくて、何よりも自分の考えを整理して自分らしく働けるように変わりたくて、このブログを始めました。

 

適応障害に至った経緯はほどほどに、休職中の過ごし方や葛藤、思考を綴っていけたらと思います。