内向型教師が適応障害と向き合う日記

適応障害で休職し、復帰しました。自分の気持ちと向き合うために日々の生活や考えたことなどを書いていきます。

部活動が想像以上に苦痛だった。

部活動は相当きつかったです。もはやこれさえなければ、自分はここまでボロボロにならずに済んだのでは、と思うくらいです。この際経験・未経験関係ないです。「部活動」の存在自体が、私にとって最大の敵でした。

 

勤務校での面談からすでに、「顧問を引き受けない」という選択肢はなく、「~先生には○○部を担当してもらうから」と、未経験のスポーツを言い渡されました。一応希望の部も聞かれましたが、「あ~それは無理そうだね~」と軽く流されて終わりました。

 

言うまでもなく、勤務時間外無給労働、休日出勤のオンパレードです。土日大会の週は死にたくなりました。

 

3時間にも及ぶ練習で技術面の指導もできず、ひたすら球拾いをしているとき、

「今自分はいったい何をしているんだろう」

「今この時間は人生で一番無意味な時間だなあ」

と500回くらい考えました。生徒と一緒に練習するのはだめだと言われ、かといってよく知りもしないスポーツのアドバイスなんて、私が生徒の立場でも聞き入れにくいだろうと思います。

 

 

生徒主体で任せて、その場から離れることも許されません。いる意味も価値もないのに、棒人間のように突っ立っていなければいけない。本当に「無」の感情てこんな状態なのだと実感しました。興味もない、できもしないスポーツを強制的に任せられ、時に保護者や生徒から指導を求められるって、想像以上にきついです。私は教科指導の免許しか持っていないから。

 

 

「それでもできることはある」と前向きな助言をしてくださる先生もいます。

「今は未経験の部活の主顧問になって、必死にそのスポーツを勉強してます!」

と熱心に語る同期もいました。参考になったり励まされたりすることもありました。

ですが、そもそも私の根底にあった要望は、

「休みの日は休ませてくれ。」「専門外のことに責任をなすりつけないでくれ。」「教科指導、学級運営のことに時間を割かせてくれ。」「まず時間外なんだから、こちらに押し付けるのはやめてくれ。」

だったので、次元が違うのだなあと感じました。

 

だから、変な意味でも嫌味でもなんでもなく、部活動の顧問を一生懸命全うする先生は、凄いと思います。私には到底できません。

 

あとほんとにマジで勘弁してくれ(口が悪くてすみません)と思うのは、学校によって顧問が経験者だったり、未経験者だったり、ばらばらなんですよね。

指導者の方が毎日来てくださる学校もあれば、休日だけいらっしゃる学校、そもそも雇っていないかつ未経験者が顧問の学校。

こんな不平等な条件下で、割と敷居の高い大会が催されて、順位が決定されて、それが生徒の進路にも影響して、下手したら顧問の力量で生徒の将来が左右される。私にはとても耐えられませんでした。

 

大会も本当に嫌いでした。未経験の自分は何もアドバイスできない横で、ばりばり経験してきた顧問の先生がでかでかと声を荒げて生徒をリードする姿を見ること。別に声を荒げたいわけではありません。むしろ「怒鳴る」という行為はできる限りしたくありません。なんで運動部の熱血の顧問の先生はあんな何度も怒鳴りつけるのだろうと、中学生の頃から疑問に感じていたし、怖かったです。

 

話がそれましたが、大会で競わせるのなら、それなりの環境を整えてほしいです。全く知識なしの顧問と、経験ばっちり現役でもやってますみたいな顧問のチームが、同じ土俵で競うのはあまりにも不平等であると思うし、生徒のことも不憫に感じて、ますます自分が嫌になっていきました。

 

 

「あなたはあなたのやり方でやればいい。」

そうかもしれませんが、どうしたって生徒は経験者で力のある顧問のアドバイスを求めているのが嫌でも伝わるし、そんな精神論で片付く問題ではなかったんです。

スポーツのことを勉強しようにも、「まず本業じゃない」と考えてしまうし、ちょっと本や動画で勉強したところで、1年以上実践してきた生徒を教えられるだけのことなんてたかが知れているし、1年生の指導は先輩が喜んで引き受けます。

部活動における自分の存在が本当に醜くて苦しくて、今すぐにでも辞めたいと、いつも思っていました。

 

「1日ボランティアで係の仕事お願いします。」

「この大会はお金出ませんが半日なのでご協力お願いします。」

こんなことも珍しくありませんでした。はあ?とこみ上げる怒りを抑えるのに必死で、あのとき何も反論できなかった自分にも腹が立ちます。昼食も交通費も自腹です。

 

 

せめて休日の練習はなくしてしまおうと考えました。

でも生徒から、「先生、練習試合組んで」と言われ、どの学校も躍起になって練習試合の相手を探すような空気の中で、自分だけ逃げるわけにはいきませんでした。というよりも、逃げられませんでした。

 

練習試合のお願いの電話をして回っているとき、

「ああ、この自分で自分の貴重な休日を潰していく感じ、たまんねえぇぇ!」

(口が悪くてすみません)と心の中で叫んでいました。

 

 

いろいろうだうだと書いてしまいましたが、部活動が学校から切り離されない限りは、私に教員の仕事を続けることは無理だと断言できます。